Engineering

素晴らしさには,理由がある。


工学部の歩き方

工学部は,様々な学科があります。例えば,社会工学・環境都市・市民工学・土木 これらはすべて同じ内容の学科の名称です。学科名称だけではわかりにくい工学部の学科選びについて説明していきます。

そもそも工学部の良さって何だと思いますか? 就職が良いと言う点は誰でも思いつくと思います。でも,単に就職率が高いだけではありません。仕事の内容が他の学部とは大きく異なっています。
右のグラフは,文部科学省の学校基本調査からの抜粋です。卒業後に,「専門職」,「販売職」,「中高の教員」になっている割合を抜き出してみました。医歯薬系で専門職が多いのは当たり前ですが,工学系はそれについで「専門職」の比率が高くなっています。理学部だと教員になる人が多く,農学部だと販売職に就く人がかなりいます。せっかく,理系の大学に進学するのですから,学んだ知識を思いっきり生かせる「専門職」に就いてみたいと思いませんか?? これが果たせるのが工学部です。


工学部は基本的には4系列の分野で構成されています。
1 化学系(材料系)
 高校で学んだ化学をもっと深めていく分野です。最近では,生物の分野も積極的に取り入れています。
2 物理系
 高校で学んだ物理をもっと深めていく分野です。工学部の基幹分野といえる分野です。機械工学と電気電子工学が中心ですが,物理工学という分野もあります。
3 数学系
 物理や化学よりも,数学の方が重要な分野です。基本的には,情報工学になります。
4 土木・建築系
 どちらかというと物理系になりますが,都市全体をデザインしながら,一軒の家から街全体までを作り出していく分野です。この分野を志望する人は,高校の科目の好き嫌いに関係なく選んでいる人が多いようです。

 受験生で悩んでいる人は,まずは4番目の土木・建築系に興味があるかどうかを考えてみることです。興味があるのであれば,土木・建築系で決まり! なければ,化学,物理,数学のどの科目が好きかで考えていくとよいと思います。ただし,数学は工学全体の基本となる学問ですから,数学が好きだから情報工学でなくてはいけないということは全くありません。


化学系

物理系

数学系

土木・建築系